ポーラの本棚

ベッドサイドに、物語を

夜のささやき

 真夜中。

 ベッドの上に、男と女。

 

男 ねえ。

女 なに?

男 もし、明日が来ないとしたらさ。

女 何言ってんの?

男 もしもの話さ。もし、明日が来ないとしたら、君は今、このまま瞼を閉じるかい?

女 勿論。だって明日は来るもの。

男 そうじゃなくて。明日がもう来ないと分かっていたら。

女 答えは同じ。

男 本当?もう目覚める事がないんだよ?

女 だとしても、今の私は眠りにつきたいの。だから眠るの。私が生きてるのはいつだって今なのよ。てか、もう0時過ぎてるじゃん。もう明日よ。

男 ああ……。

女 おやすみ。

男 うん、また明日……。

 

 男、電気を消す。